続・とりあえずの映画鑑賞メモ

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「ジュリアン」(2017仏/アンプラグド)

《これが長編デビュー作となるグザヴィエ・ルグラン監督が、第74回ヴェネチア映画祭銀熊賞を受賞した社会派サスペンス。家庭内暴力によって引き裂かれたある家族の運命を、息詰まるほどの緊迫感をこめて映し出す。『クレイマー、クレイマー』『シャイニング』を念頭に、脚本を執筆したというルグラン監督のシャープな演出が冴える衝撃作。》

父親のDVを扱って、これまた「七つの会議」以上にタイムリー!と最初のうちは思ったけど、それを超える緊迫感というか、家庭内暴力の“体感型サスペンス”とでもいえそうな恐怖で手に汗ぐっしょり!

血が出たり目を背けるようなグロさがあるわけではないのに下手なホラーより怖くて、冒頭のやりとりから思う入り口と出口が違うように思いながらも、警察や法が介入できないDVがあると思うと投げかけられた意義は大きいかも、これが映画初出演という、子役の少年の怯えた演技にも圧倒された。

あらすじ
夫アントワーヌの暴力に耐えかねて離婚したミリアム。しかし裁判所の裁定で親権が共同となり、彼女と暮らす11歳の息子ジュリアンは週末ごとにアントワーヌと過ごすことに。ジュリアンは父に脅えながらも、母を守るため自分たちの新居の場所を隠す努力をする。


原題 JUSQU'A LA GARDE

93分

グザヴィエ・ルグラン

キャスト
レア・ドリュッケール
ドゥニ・メノーシェ
トーマス・ジオリア
マティルド・オネヴ
マチュー・サイカ
フロランス・ジャナス
サディア・ベンタイエブ
ソフィー・パンスマイユ
エミリー・アンセルティ=フォルメンティニ

ヒューマントラストシネマ有楽町1 14:40~観客4割程/161席