続・とりあえずの映画鑑賞メモ

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ヒトラーの贋札(2006独=オーストリア)

“完璧な贋札。それは俺たちの命を救うのか。それとも奪うのか…《ベルンハルト作戦》の裏に秘められた感動の実話を、強制的に贋札作りに従事させられたユダヤ系技術者の視点から描いた戦争サスペンス・ドラマ”

今日は月曜日なので時間制限ありあり、15時過ぎにようやく時間が空きましたが、遅くとも18時前に終わる映画をという旦那のリクエストで、これに決まり、確か前にも月曜日に来たら祝日だったせいか満席でしたが、今回は大丈夫でした

というか、場内に入ってびっくり、殆どが年配客、それも男性客でした。
だいたいがシャンテシネの観客層は夫婦50割かシニア世代が多いみたいですね、上映作品もシネコンとはひと味違うヨーロッパ映画が多いし…ちなみに、今は、これと「マリア・カラス最後の恋」「ラストコーション」の3作品の上映ですが、「ラストコーション」も早く観たいかも。

って、前置きはこれくらいにして、面白かったです、第二次世界大戦中、ナチス・ドイツ英米経済の混乱を企図して大量の贋札製造を行ったという《ベルンハルト作戦》のことは私はこの映画で初めて知りましたが、すでに映画の題材としては登場したこともあるようですね。

ただ、贋札作りをさせられることになった、収容所のユダヤ人側から描かれたのは初めてとのこと、命令に従えばナチスに加担することになり、従わなければ命がなくなる、そんなジレンマ状態の中で、人間の尊厳とは何か、生きる意味、死ぬ意義などなど色々と考えさせられると共に、贋札作りの過程がスリリングで娯楽映画的な面白さも味わいました

とはいえ、ナチス政権下におけるユダヤ人迫害の映画は今までにもたくさん観てきましたが、この映画でも凄まじくて、こういう映画を観るといつも、あの時代のあの国に生まれなくてよかったと思うのです、「リアル鬼ごっこ」を楽しんでいて言う資格はないかもですが、あんなことが二度と繰り返されないよう祈るばかりです

シャンテ・シネ3 15:35~観客5割程/192席